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猛暑や梅雨のエアコン結露

最近多発している緊急コールの一例です。

お客様:「エアコンが冷えるんですが、急にエアコンの吹き出し口から水が落ちてきて水漏れを起こしているんですが修理願いますか?」
当社担当:「お客様のエアコンにはエラーが出てますか?」
お客様:「エラーは出てないんだけと漏れるの」
当社担当:「では、設定温度は何度ですか?」
お客様:「普通なら27℃くらいなんだけど暑いので20℃にしました」
当社担当:「その状況は故障不具合ではありません。エアコンの冷たい風が吹出口にあたり結露して落ちる水滴ですから、設定温度を27℃にしてお使いください」
例えば、梅雨の日の条件を「30℃・相対湿度80%」とします。この場合、飽和状態(水滴)となるのは26℃となります。つまり4℃下がるもしくは、4℃低いものに触れることで結露になってしまうのです。
つまり、湿度が高い梅雨の時期は、よりわずかな温度変化により結露が発生しやすい環境であると言えます。

では、結露を放置しているとどんな影響がある?
1 カビやダニの発生
カビが発生しやすい条件は、温度・湿度・栄養が密接に関係しています。
2 温度
5~35℃前後の条件下で生育すると言われていますが、20℃~30℃の温度帯がカビにとって最も繁殖しやすい条件と言われています。
3 湿度
カビは湿度を好み、60%を超えたあたりから繁殖に適した湿度となります。
4 栄養
カビは様々なものを栄養としますが、ホコリなども栄養源となります。

温度差を発生させない。
室内温度を下げ過ぎない。
エアコンで室温を下げ過ぎないことも重要です。

省エネ補助金第3次公募が開始されました

2024年7月23日(火)~8月30(金)の間で省エネ補助金第3次公募が行われております。

公募開始を待っていた方もいらっしゃると思います。
今がチャンスとも思いますが、3次公募の内容を確認しますと残念な内容も見られます。

年初に設定されており、使いやすかったⅢ型の設備単位型は今回は公募対象から外れています。

Ⅲ型とは、省エネ基準を満たすリストに登録された機器を選定して、申請する内容でしたので比較的に簡便な処理で申請が可能でした。

申請を管理するSii:(一般)環境共創イニシアチブさんに、Ⅲ型が申請対象から外れていることを問い合わせしたところ、今期予算に対してⅢ型は申請が満了状況とのことでした。
今後の審査で未承認となった案件が発生すれば、予算が残るので4次公募にⅢ型を含めるとのことでした。

当社もSiiさんの情報開示に注力しながら、公募内容をブログ等で発信してまいります。

3次公募では、以下が申請対象となります。
以下のリンクからご確認を頂けますと幸いです。
省エネ設備への更新支援(省エネ補助金) (sii.or.jp)

屋外機は確認していますか?

梅雨も明け、猛暑が続く季節になりました。
先日、エアコンが動かないと言う修理依頼があり現場に伺いました。
現場の屋外機廻りを確認すると、雑草が生い茂っていました。
ファンモーターにツルが絡まり、基板にツルがあたり破損していました。
屋外機周りは見落としがちですが雑草などの障害物は除去しましょう。
エアコンを上手に使って猛暑をのりきりましょう。

空調の保守点検はなぜするの?

令和2年4月から『改正フロン排出抑制法』が施行され、業務用のエアコン管理者への義務が明確化されました。

1. 対象機器 第一種特定製品とは?
業務用の①空調機器、②冷蔵機器、③冷凍機器です。

2. エアコン管理者の義務は大きく分けて以下の6つになります
① 機器の適切な設置・使用環境の維持
② 機器の点検
③ フロン漏洩時には機器の速やかな修理
④ 点検や修理の記録の保存
⑤ フロン漏洩時の報告
⑥ 機器及びフロンの適切な回収・排気

3. 点検の種類
エアコンの管理者は機器の定格に合せて決められた定期点検を行う必要があります。
お客様がご自分で出来る『簡易点検』と有資格者が行う『定期点検』の2種類があります。
有資格者が実施する『定期点検』は是非、当社へご依頼ください。

エアコンのフィルターは定期的に清掃してますか?

エアコンは、赤ちゃんがいるとかペットがいるなどの理由で季節問わず使用する方もいると思います。
エアコンを使い続ける為に、フイルターの清掃は欠かせません。
フィルターは、空気中のホコリ・ゴミがエアコンの中に入らない様にする役割があり、ホコリ・ゴミがたまりやすくなります。
フィルターに溜まったほこり・ゴミを放置すると、溜まったホコリや発生したカビの胞子が室内に飛散する可能性があります。
そして、目詰まりを起こし冷暖房効率が悪くなり、必要以上に電力を使用しその結果電気代が高くなる可能性があります。
定期的なフィルター清掃を心がけしましょう。

エアコンの上手な使い方

エアコンは、こまめに入切せずに、つけっぱなしが電気代の節約になります。
エアコンは、運転開始直後に多くの電力を消費し、一度、部屋が設定温度になればそのあとは運転開始直後と比べてそれほど電力を消費しません。
また、運転開始直後の風量設定は自動にするのがおすすめです。
何故かと言いますと、運転開始直後に電気を多く消費するという事から、最初から微風や弱風では、部屋が冷えるまでに時間がかかり余分な電力を使うことになります。
風向きは、冷房時は上向き、暖房時は下向きにするといいです。

省エネの工夫 今・昔

昔から夏になると、「よしず」を立てかけたり「すだれ」を吊るしている家を見かける事があります。
室外機の周辺や直射日光が当たる窓に「よしず」「すだれ」は予想以上の遮熱対策と省エネ効果が期待できます。
ここ数年暑い夏が続いております。
今年も、梅雨明け後は各所で40℃を超える地域や期間が増えるそうです。
エアコンはこまめに運転停止を繰り返すよりも連続の方が省エネになると言われています。
エアコンを上手に使って猛暑をのりきりましょう。

暖房から冷房に切り替え時期に起こる空調機の不具合でよくある例

さて、この時期サービスでよくある空調機のトラブルについてご紹介いたします。
この時期はだんだん暑くなり、冷房を今年初めて使うお客様が多いのですが、エアコンが効かないと連絡を受けることが多い時期です。
様々なケースがありますが、故障でなく単に使い方に問題がある場合もあります。
フィルターが汚れて風が出ていない事があったり、マルチタイプのエアコンで、暖房と冷房が同時に運転していることもよくあります。
(一部の機種を除き、一つの室外機で冷房と暖房の同時運転はできません。) 
また、冷房をかけるつもりが暖房で使っていたという例もありました。
ぜひこの時期、早めにエアコンの点検、試運転をしてみてはいかがでしょうか。

第14回「先週のhitoshi君」 空調機の更新工事(第二章)

今回は、既設空調室外機の引き取りと新規空調機の搬入(室室外機の設置)を同じ日に行う事となりました。レッカー旋回範囲の侵入禁止表示、室外機の取り外し作業員と玉掛け作業員、レッカーオペに無線連絡する作業員、レッカーのオペ、機械運搬をするトラック運転手のチームワークに依る連携作業です。
この空調室外機の入れ替え作業が、この工事で一番危険作業を伴う為、工事監理者は安全、品質、限られた時間に神経を配ります。
打合せを行った日程に従い、配管の再接続、保温補修、電気配線の再結線などを行います。
中には新設空調機のサイズが違う事や、配管、配線を延長して接続する作業も発生します。
工事が完了したら試運転調整にはいります。
各データを確認・記録、動作とデータに問題が無ければ終了となります。
弊社は昨年、某専門学校様、某化学製品製造企業様研究棟、某機械メーカー様建屋等のビル用マルチ空調機の更新工事を行わせていただきました。
ちなみに、既設空調機15年~20年使用した機器の更新がほとんどでした。
ご注文を頂きましたお客様方ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

第13回「先週のhitoshi君」 空調機の更新工事

空調機の更新工事、特に建屋1棟全体の更新となると、密な工程の打合わせが必要となります。ましてや、お客様が営業しながらの日程となるとなおさらです。
「この日はこの部屋を使用したいため作業を行わないでください」とか「この部屋は休日に作業してください」とか、様々な要求事項が来ますので、工事管理者はこのような要求に対応していきます。

最初に既設空調機、配管内のフロンガスの回収を行います。古いフロンガスを大気に放出してはいけません。慎重に最後まで残らず回収します。回収したフロンガスは破壊処理または再生処理をします。

次に、既設機械と配管、電気配線の切り離しを行います。既設の冷媒配管を再利用する場合は、異物が入らない様に養生をしっかりと行います。電気配線も元のブレーカーは遮断していますが、配線端末は絶縁ビニールでしっかりと処理します。

これで既設空調機の取り外しの準備が完了となります。

(第二章へ続く)